ドローン外壁調査の費用について徹底解説!失敗しないために抑えておきたいポイントとは

外壁の劣化や損傷を早期に発見するためには、定期的な調査が欠かせません。

しかし、従来の外壁調査は足場を組んで作業員が直接調査を行うため、時間と費用がかかる上、高所作業によるリスクも伴います。

そこで近年注目を集めているのが、ドローン赤外線外壁調査です。

ドローンを使用することで、従来の方法ではアクセスが難しい箇所も簡単に調査でき、作業時間を大幅に短縮できるため、コスト削減にもつながります。

この記事では、外壁調査事業を展開している『ドローンメイト』が、ドローンによる赤外線外壁調査の費用について解説します。

外壁調査のコスト削減する方法をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ドローン外壁調査の費用の相場は?

ドローンで外壁調査をしている写真

ドローンによる赤外線外壁調査の費用相場は最低価格は300,000円~、調査面積1㎡あたり150円~600円くらいが相場となっています。

建物の規模や高さによって異なりますが、打診調査と比べて約6分の1以下の価格で調査できます。

ドローンによる外壁調査は大きく分けて、赤外線調査と可視光調査の2種類があり、劣化部の面積の算出の有無などによって価格が変わります。

業者へ依頼する際には、どういう目的で外壁調査を行うかしっかり伝えて見積りを取り、具体的な内容と費用を確認することが重要です。

赤外線外壁調査のデメリットや劣化を検出する原理はこちら

ドローン外壁調査の費用に影響する要因

ドローン外壁調査の調査費用は、以下のような要因で変動します。

  • 調査する外壁の面積
  • 立地条件や飛行空域
  • 赤外線調査かクラック調査か
  • 劣化数量の算出の有無

調査する外壁の面積

ドローン外壁調査は、調査面積が広くなるほど撮影枚数が増えるため調査費用が上がります。

撮影した画像は赤外線の有資格者が一枚一枚解析作業を行って劣化箇所を特定します。規模が大きい建物になると膨大な枚数になるため、調査費用は高くなります。

立地条件や飛行空域

ドローン外壁調査は立地条件や飛行空域によって費用が変わります。

例えば、人通りが多い道路に面している場合、道路使用許可が必要となり、安全のために交通整備員の配置が必要になるため人工が増えます。

そのため、人通りが少なくドローンが飛行できる十分なスペースが確保できれば単価を抑えた調査が可能です。

赤外線調査かクラック調査か

ドローン外壁調査は、赤外線調査とクラック調査の2種類がありこの調査内容によっても価格が変わります。

たとえば12条点検の場合は、剥落の恐れがある浮きを特定する調査のため主に赤外線カメラのみの調査になるため低コストでの調査が可能です。

赤外線調査とクラック調査の両方を実施する場合、撮影枚数や解析時間が増えるため費用も上がります。

劣化数量の算出の有無

劣化数量の算出の有無によって価格は変動します。

ドローン外壁調査は、以下の画像のように撮影した画像から浮きの面積やタイルの枚数、クラックの長さなどを算出できます。

劣化数量計算

おもに大規模修繕を行う前に外壁の修繕予算の把握の際に必要ですが、この算出を行うか行わないかによって費用が変わります。

ドローンメイトは外壁面積1㎡あたり280円前後で調査

当社ドローンメイトの調査面積1㎡あたりの単価は280円前後、調査面積2,000㎡で58万円前後の価格です。以下は、2,000㎡の物件を調査した場合の見積り書のサンプルです。

この見積サンプルは、可視光撮影(クラック撮影)・劣化数量の計算・報告書の作成費用・交通費などもすべて込みの価格です。

また、赤外線撮影は1面につき時間を変えて最低2回+夜間撮影込みの金額となっています。(赤外線撮影は時間を変えて2回以上撮影して比較するのが好ましいため)

ドローン外壁調査にかかる費用の項目

赤外線調査の事前準備から報告書作成までには多くの工程があります。

ドローン飛行計画

調査物件がドローンで調査可能かを調査します。ネットで飛行空域を調べ、調査物件と周辺の建物との距離を確認し、安全な飛行経路や離着陸ポイント、飛行に必要な申請先を調べたりします。

赤外線計画

太陽高度や方位を調べて、外壁が温まったタイミングで撮影するための当日の赤外線撮影スケジュールを立てます。外壁の浮きの検出結果にかかわる非常に重要な作業です。

チラシの配布

住居者や近隣の方へ事前通知のチラシを印刷して配布します。ご近所からの理解を得て、円滑に調査を実施するための大事な仕事です。

国土交通省への飛行許可の申請費

当社は、国交省より日本全国でDID(人口集中地区)・目視外の飛行許可を得ているので、すぐにドローン外壁調査を実施できます。ただし、空港周辺等のばあいその調査ごとに個別でドローンの飛行許可を申請します。

ドローン操縦士や安全管理の人件費

安全に調査を実施するために、ドローンを操縦するオペレーターや補助者、交通誘導員が必要です。ドローン外壁調査は目視外飛行を行うため補助者の配置が必要です。人や車の通りがある物件の場合、交通誘導員を適切な人数配置します。

ドローン撮影費用

赤外線計画・飛行計画をもとに、ドローンを飛行させて赤外線画像・可視光画像を撮影します。当日の気象や建物の日射の当たり方などをみて柔軟に対応して良好なデータを撮影します。

解析および報告書作成費

ドローン調査のメイン作業となります。ドローンで撮影した膨大なデータの整理をし1枚1枚チェックして解析作業を行います。当社では、赤外線計画~現地調査を担当した赤外線担当者が一貫して解析作業まで担当します。1週間~1ヶ月ほどの時間をかけてパソコンで報告書を作成します。報告書のサンプルはこちら

機器損料

産業用ドローンとバッテリーの維持修理、管理費です。ドローンは安全に飛行するために定期的な点検や部品の交換が必要です。

旅費交通費

現場に向かうためにかかる費用です。産業用ドローンのリポバッテリーは発火の恐れがあるため、飛行機で運べませんので、車移動が主になります。

調査面積が大きいほど単価が下がるのがメリット

打診調査は人件費がメインのため、調査面積に比例して調査費用も増えます。打診する面積が大きいほど多くの人工を要するためです。

赤外線法はこれとは反対に、調査面積が大きいほど単価が下がりやすい傾向があります。

赤外線はカメラ撮影なので、外壁面積2,000㎡でも4,000㎡でも同じ人数・同じ日数で調査可能です。

赤外線撮影は太陽の方位に合わせて撮影を行うので、季節や建物の向きによって異なりますが、7時~11時に東面、11時頃に北面、10時~14時に南面、14時~16時に西面という撮影スケジュールが決まっています。

面積が増えても、1回のフライトの撮影時間が増えるだけで日数自体は変わりません。

また、赤外線の解析は劣化のパターンを掴めば、解析スピードが上がります。東面を解析して劣化のパターンを掴めば、南面も同じ傾向があるため、解析スピードが上がっていきます。

こういった理由から調査面積が大きいほどドローン赤外線調査の単価は下がります。

学校や病院、タワーマンションや戸数の多いマンション等は打診と比較すると低単価で調査可能です。

ドローン外壁調査のお見積は有料?無料?

お見積り作成

ドローン外壁調査の見積りは無料と有料の業者がありますが、弊社は概算見積については無料で対応しています。

以下は見積り依頼を受けた際に、ネット調査とヒアリングでチェックするポイントです。

  • ドローンが飛行可能な空域か
  • 飛行申請や調整が必要な機関の数はいくつか
  • 道路使用許可は必要か
  • 仕上げ材は赤外線調査が可能か
  • 交通誘導員は何名くらい必要か
  • 近隣との建物との距離は何mか
  • 建物のおおよその外壁面積は何㎡か
  • 現場への交通費はいくらか

ドローンによる外壁調査は、撮影なので正確な外壁面積を求めてもあまり違いがでないので概算見積りで十分だと考えています。

ドローン外壁調査の価格についてよくある質問

ドローン外壁調査は国交省に認められた調査方法ですか?

はい、定期報告における外壁調査についてはドローンによる赤外線調査が認められています。

国土交通省は、ドローン外壁調査を検証実験を行い「テストハンマーによる打診と同等以上の精度」と明確化しています。

定期報告についてのドローンの利用はこちらの記事をご覧ください。

ドローン外壁調査の精度は?

国交省はドローンによる赤外線調査を一級建築士の打診と同等以上の精度と認めています。

ただし、赤外線カメラは温度上昇を伴う浮きのみを検出するため、接着面が弱まった小さな空隙(0.2mm以下の浮き)は検出できない可能性があります(打診で高音が出る浮き)。

定期報告における浮き調査の主目的は、剥落リスクの高い箇所と改修の緊急性の確認です。リスクのある浮きは50cm角程度の空隙があるため、ガイドラインに従った赤外線調査で十分検出可能です。

赤外線と打診の精度比較については「ドローン外壁調査の精度はどのくらい?赤外線法と打診法の比較実験における検出精度」をご参照ください。

ドローン外壁調査のことならドローンメイトにご相談ください

ドローンを使用した赤外線外壁調査は、従来の方法に比べてコストパフォーマンスが非常に優れています。

調査の対象となる建物の規模や構造、撮影条件によって費用は異なりますが、当社ドローンメイトでは調査面積1㎡あたり280円前後で調査いたします。

ドローンを使った調査は足場代が不要なため、特に高層マンションやアクセスが難しい場所の調査において、大幅なコスト削減が期待できます。

ドローン外壁調査をご検討中であれば、無料で概算見積りを作成しますので、お気軽にドローンメイトまでご相談ください。

外壁を撮影しているドローン
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